S様は最近ご入会してくださった80代の女性の方です。 ご入会となった経緯は、先にご主人様がえにしの会に入会されていたことです。 ご主人様は施設入居にあたって、S様がご高齢のため保証人にはなれず、私達にご相談をいただきました。 施設入居の際は、私達が必要品をS様と一緒に揃え、ご主人様が快適に過ごせる環境作りのお手伝いをさせていただきました。 S様はご主人様に対して「こんなに幸せな人、いないよ。私一人じゃここまでできないよ」とおっしゃっており、ご主人様も「ありがとう」と何度も言ってくださいました。 それを聞いて、私達もS様と一緒に目に涙が浮かびました。 その後、誤嚥性肺炎により入院となり、S様と何度も病院に足を運びました。 S様は発声がむずかしいご主人様に対し何度もお声がけをし、お二人の絆がこちらにも伝わってきました。 入院から4ヶ月後、S様と私達が見守る中、ご主人様は天国に旅立たれました。 S様は、お会いする度にその時のお礼をおっしゃいます。 私達のサポートを近くで見てくださったことで、「えにしの会がいてくれれば、私も安心できる」とご入会いただきました。 S様とご主人様お二人のような関係を築けるように、今後もサポートを努めて参ります。新型コロナウイルス感染症対策で緊急事態宣言が出ている中、施設職員の皆様・訪問介護の皆様・訪問診療の皆様・訪問看護の皆様・訪問リハビリの皆様・デイサービスの皆様・ケアマネージャーの皆様、まだまだ関わっている業種の皆様もおられると思います。 こんな大変な状況の中2か月間以上もの間、仕事はもちろんの事、プライベートでも気を抜けず、常に緊張感を持ち神経をすり減らしての生活、皆様のお気持ちは計り知れないと思っております。 そんな状況の中、利用者様・入居者様の「日常」を守り支えて下さり本当にありがとうございます。どれだけの人が、家族が、皆様の頑張りに感謝していることでしょう。 この場を借りて心より感謝を申し上げます。   以下、千葉事業所支援事例です   <嬉しい連絡が届きました> 末期ガンで亡くなられた T様。 若い頃に一度ご結婚されて娘様がおられます。   体調を崩されるようになり、遠方から通うのが大変な妹様、何度か近所に来るよう説得されたそうですが、首を縦に振らなかったと。 理由は「別れた娘が住んでいるから」と言われたそうです。 会いたくても会えない娘様がおられる土地を、ずっと離れずに暮らされていたT様。さぞ娘様に思いを馳せていたことと思います。   T様より、私達に毎日来て欲しいと依頼を受け、できる限り面会に伺いましたが、入院より1ヶ月半でご逝去されました。 その後は妹様と一緒に信仰されていた地元のお寺に合祀申し込み、葬儀・納骨を済ませ、各種手続きや家財処分等の支援をさせて頂きました。   それから5ヶ月が経ち、妹様から連絡がありました。 「兄の娘の所在がわかり、一緒にお墓参りに行って来ました。」 T様の思いが繋がりました。T様天国から満面の笑みで見守っていたことでしょう。   こんな嬉しい出来事を わざわざお知らせくださった妹様に 心より感謝いたします。 
今、新型コロナウイルス感染の影響を受け多くの介護施設において、
外出禁止や面会禁止となっています。

「普段のご生活の楽しみ」が出来無くなってストレスを感じて
お過ごしになっている会員様もいらっしゃいます。

会員A様は、毎月3回程度の病院受診のお付添いをしています。
受診後は介護タクシーのお迎え時間を遅らせ病院近くのショッピングセンターで
お話しをしながらお買物やお食事をすることを、とても楽しみにしています。

現在は、コロナウイルスの影響から病院受診も延期となっています。
A様は「買物や食事をして過ごすことが出来ず残念です」とおっしゃっていました。

最近はA様の携帯電話からご連絡があってお話しやお買物の代行支援を頂いております。

「外出は出来無いけど、何か有った時すぐに連絡が取れるので助かります。」とおっしゃって頂きました。

今後も会員様の様々な状況に合ったご支援をさせて頂きたいと思っております。
 O様は数年前に奥様を亡くされてから、現在、一人暮らし生活をされています。 入院の際に身元保証人が必要な為、えにしの会との契約をされました。 退院された後も元気に過ごされています。   えにしの会では、会員様の健康状態や日々の生活のご様子や悩み事など、定期訪問(生活支援)を通じて把握するように努めています。訪問した時に、異変があった時にいち早く対応するようにしています。   スタッフが会員様のご自宅を訪問すると、会員様は「えにしの会がせっかく来てくれたのに、お願いすることがないくらい私が元気なので申し訳ない。」と気を遣って話されます。 そんなことはないのです。 会員様が元気でお過ごしであること私共、スタッフにとっては、何より一番の安心です。   いつまでも、健康で安心できる在宅生活をされることが、会員様にとっても、えにしの会にとっても 一番の願いです。   O様宅を訪問すると、色々な人生経験をされてきたお話をスタッフに聴かせて下さいます。 会話の中で、「意識改革が必要だよ!」というお話があった時は、スタッフも元気を頂きました。 訪問させていただいた時は、いつも「これからも頼りにしているので、何かあった時はよろしく。」とスタッフに声かけして下さいます。   安心をお届けできる頼りになる強い存在でありたいと思いました。  A様の支援をさせて頂いたきっかけは施設様からの紹介でした。 施設ご入所中のA様は御年97歳、お子様がなく、身寄りは他府県にお住まいの姪御様のみ。   普段はお元気にお過ごしではありますが、時折入院されることがありその度に姪御様が他府県からお越し頂くことにA様自身が申し訳なく思っていると、施設様からご相談頂きました。   お話を頂き、施設様・A様・姪御様含めた話し合いで弊会の身元保証を含めた支援のお話をさせて頂きました。その際、姪御様としては他人様にお願いするのは叔母様に対して申し訳が立たないと感じておられる様子でした。   我々の支援は姪御様とA様を切り離すものではなく、A様にとっても、姪御様にとっても助力となるような支援を目指していることをお伝えし、何度か話し合いを持った結果ご契約を頂けました。   現在ではA様と姪御様のご意向をお伺いしながら、つぶさにA様のご様子を姪御様にご報告し、緊急時は我々が初動に当たり姪御様にご報告すると言う関係を構築しA様にも、姪御様にも「えにしの会に入ってよかった」と仰って頂けるようになりました。   えにしの会の支援がご本人様、ご家族様にとっても良いものになるよう今後も支援を行って参ります今回は、入会後6年経たれる90代のT様のお話をさせて頂きます。 T様は昨年の初めに70年連れ添ったご主人を亡くされました。 ご主人の入院の際、病状悪化の際、危篤の際、通夜・葬儀・火葬の際、納骨の際、見守りながらサポートさせて頂きました。T様は気丈に対応され、T様の涙を拝見したのは、通夜の夜、施設の居室へお送りした時だけでした。 その後も、役所や銀行や相続等、煩雑な事務手続きの際も、90代のT様の理解度に合わせ、都度確認しながらサポートさせて頂きました。   T様は未だに、その時のお礼をお会いする度におっしゃいます。 そして私も「いえいえ、なかなか至りません。本日も宜しくお願いしますね。」というご挨拶から毎回支援がスタートします(笑)。   さて、本題に入りますが…。 T様に限らず、会員様は支援の際にたくさんのお話を聞かせて下さいます。 故郷の思い出話、現役時代の凄い話、若かりし頃の恋愛の話等々、“自分ヒストリー”を聞かせて下さいます。   T様もよく「ちょっと前にね…」とおっしゃいますが、さすがに90代のT様のちょっと前は、50年位前のお話で…。T様自身も「ちょっと前って言っても、40~50年経つけどね~」と大笑いしながら思い出を話して下さいます。 戦後すぐの頃、GHQが運営していたダンスホールに足繁く通っていた不良娘だった話、そのダンスホールで、ダンスの下手なご主人と出逢い恋をした話などなど、笑いながら懐かしそうに話して下さった事は、大変印象的でした。   T様との関わりの中で、日常生活の不安や不満、ちょっとした愚痴の後には、必ず冗談をおっしゃり、気持ちを切り替えてらっしゃる事に気づきました。 そこで、T様に気持ちの切り替えについて伺ってみました。するとT様は「子供の頃から辛い事が多かったの。だけど笑っていたら嫌な事を忘れたし、主人にも出会えたの。」と笑って教えて下さいました。   まさに、『笑う門には福来たる』実践バージョンをT様に教えて頂きました。 T様は、いつも私の訪問を笑顔とウィットに富んだ冗談で迎えて下さいます。 支援を介し会員様より学ばせて頂く事の多さに日々感謝し、これからも会員様のサポートに努めて参ります。元々は自立の方向けの施設で洗濯や通院などもお一人でされていたN様、持病の影響で足の調子が悪くなり現在は一時的に病院に入院しています。   入院中の病院は売店やATMはなく、必要なものは全て外に出なくてはなりませんが、現在N様は車椅子移動で自分一人での外出は難しくなっています。 そのため月に2回ほど、ティッシュやオムツなどN様の代わりに買いに行き病院までお届けしています。 また、入院中の病院では診ることができない病気もある為、月に一度車椅子を押して近くの別の病院までお連れしています。運の良いことに、その道中に銀行もあるので病院に行くついでに銀行にもお連れしています。   N様は少し心配性で、入院中に郵便物が施設に届かないか不安に思われていたため、施設と協力し郵便物のお届けも行っています。   以前まで一人で出来ていたことが徐々に出来なくなるということに対し不安やもどかしさを感じているN様。 そのようなお気持ちの中、支援の後に少し笑った様子で「ありがとう、自分一人ではできないから助かった」との声を頂くこともあり、私も少し安心した気持ちになります。   今後もN様の不安が少しでも解消されるよう、引き続きN様に寄り添った支援を続けていきたいと思います。  施設からのご紹介で入会いただいたM様ご夫婦、最初にお会いしたのは施設と 病院(入院中)でお二人別々の生活を送られている時でした。   今後奥様は退院されても今の施設での生活は難しいとの判断で、施設担当者、ケアマネージャー、えにしの会とご本人を交えて話し合いが行われました。会議中にいろんな意見が飛び交う中で、奥様ご本人より   「最後は主人と二人で暮らしたいです」と   正直な気持ちを聞かせていただき胸が詰まる思いがしました。   お気持ちを聞かせていただいてからは、みんなで連携を取りながら本格的な 施設探しの支援が始まりました。   奥様には新しい施設が見つかるまでは、介護老人保健施設でリハビリをしながら待っていただく事となりました。その間、別々の施設で過ごされ、とても不安な思いをされたと思います。   その後、運よく今年オープンしたばかりの施設に夫婦部屋の空きがある事を確認して、やっと奥様の念願でもあった“二人暮らし“に向けて動き出しました。   その後はとんとん拍子に事が運び、転居に向けての準備や変更の手続きの打ち合わせを終え早速引越しする事となり、それに伴う諸契約、住所や各種保険変更手続き、買い物等の支援をさせて頂きました。   ひと通りの支援を終え最後にご挨拶をすると、奥様から「本当にありがとう」と言葉をかけていただき、信頼関係を築けたのではないかと思っています。   支援をさせていただいた中で一番うれしい瞬間でした。   M様ご夫婦は、現在も施設で穏やかに生活されています。これも関わって頂いた方々の協力あっての事だとも思いますし、今後の支援も関係する皆さんと 連携を取りながら支援を行っていきたいと思います。  施設に入居されているA様は月に一回の外出支援をご利用頂いています。 初めての月は、小説がお好きという事で、本屋に行きました。 数ある本の中から大学の先生が執筆された本を選ばれて「この先生はねー・・・」と食事をしながらいろいろ教えて下さいます。 食事の後には、スーパー出買い物。 「おしゃぶり昆布と飴を買って本を読みながら食べるのよ。」と。 別の月には、歴史博物館の様な所へ。昔の家の再現や古い道具に 「これは昔おばあちゃんの家にあった。」 「これに水をためて顔を洗うのよ」等懐かしんでおられました。 別の月には、動物がお好きと聞いていたのでふれあい公園へ。 ヤギやウサギに餌をあげたり、牛舎の横を通るときはその匂いに顔を歪めたりと表情も豊かです。 月に一回の外出支援ですが、次はどこへお連れしたら喜んでいただけるかしらと。 喜んでくださる姿を想像するのも今では支援員としてとてもやりがいを感じる事です。 支援の終わりには、「いつもありがとう。気を付けて帰ってね。またお願いね。」の言葉に充実感を感じます。 これからも会員様が楽しく過ごしていただけるようこれからも支援させて頂きます。「俺、何もわからない、わからないよ」 初めて、ごあいさつをさせて頂いた時に不安な表情で繰り返し言われた言葉です。   妹様遠方のため、施設入居にあたり緊急時の駆け付けが出来ないとの思いで 妹様からの入会の申し込みがありました。   妹様、施設担当者、ケアマネージャー同席のもと病院内で契約させていただきました。   病院の紹介状受け取り・施設面談の同席・引越し・住所変更届・受診とすぐに支援がはじまりました。   最初の支援の時「わからない、わからないんだよ」と不安げな表情が見られていましたが、急な発熱での受診依頼、皮膚の爛れでの受診依頼が続き、その都度支援に伺うと「来てくれたの」「悪いね」と不安な表情は消え、「帰り遅くなっちゃうね大丈夫?」と気遣いをしてくださったり、笑顔で冗談を言われ自分のこれまでの生活歴を話してくださる様になりました。   入会されてから2か月が過ぎた頃、帯状疱疹が悪化し入院することになり入院準備で施設に戻り必要なものを持ちご本人様がおられる病室に戻ると、よほど不安だったようで「良かった、一人じゃなくて…」と涙を流され、私も「大丈夫、大丈夫です」と背中をさすり一緒に泣いてしまいました。えにしの会に入会し安心された場面です。   今は定期受診の支援だけではなく、外出同行支援も増え「次に来る日はカレンダーに書いておいてよ」と楽しみにして下さる様になり昔懐かしの場所にもご一緒させて頂いております。