80代女性の会員様。比較的自立度の高い高齢者施設に入所。親族はいるが疎遠。   昨年秋頃に本人に自覚はあまりなかったものの施設職員の方が体重減少などを不審に思い、かかりつけ病院と相談し近くの大きな病院にて検査することに。 かかりつけ病院は送迎バスがありましたが、検査を行う病院へは自力で行く必要があったため本人、施設と相談しえにしの会にて同行を行いました。   検査の結果、大腸に腫瘍が見つかったため入院をして手術を行うことに。その際の入院の保証人や必要なものの準備、洗濯、郵便物の一時的なお預かり、また手術立会の支援も行いました。 発見が早かったこともあり手術は無事成功し、リハビリのため転院することに。 転院時の付き添いや転院先でも保証人が必要であったため続けて支援を行いました。   転院後は本人が甘いものを食べたいとのことで病院から許可を頂き、近くのスーパーでチョコレートやキャラメルを購入しお届けしました。   はじめ、「退院後は元居た自立度の高い方向けの施設は難しいのでは…」と先生とも話し、他の施設も考えましたが、本人の「元居た施設に帰りたい!」という強い気持ちもあり、リハビリも順調に進み介護サービスの追加は必要となったものの、元居た施設に無事退院となりました。 退院の帰り道はコンビニに寄り、「肉まんが食べたい、チョコを買って帰る」などとお元気な様子で安心しました。   今回入院前の検査から色々な支援を行わせて頂き無事退院となりましたが、それは毎日顔を合わせる施設のサポートがあったからこそ病気の早期発見ができ、介護サービスを上手く活用することで元居た施設に戻ることができました。 今後も各関係機関と協力し、会員様のお手伝いをしていきたいと思います。4年半の間ご支援をしていたW様が先日、天国に旅立たれました。 入院中で状態が安定し、ホッとしていた矢先の、病院からの危篤の連絡でした。 毎月、スーパーの買い物にお付き添いさせていただきました。 甘栗やキャラメル等、定期的にマイブームが変わっていくのを微笑ましく思いながらご支援していました。 お盆と年末には、ご先祖のお墓参りにご一緒させていただきました。 普段は他愛のない話でよく盛り上がり、時折見せる笑顔が印象的でした。 数か月前、施設内で転倒されました。左大腿骨の骨折と診断され入院生活が始まりました。 入院翌日に手術を受けられ、当会も身元引受人として立ち会いました。 手術前は痛みに苦しんでいた顔が、術後はいつものような穏やかな顔に戻っていらっしゃいました。 そのまた翌日にはリハビリがスタート。 早く元の生活に戻れるように、W様は一生懸命リハビリに励まれました。 入院中のご支援として、入院手続きや手術立会い、お着換えや日用品等必要なものをお届けしました。 お亡くなりになる3日前、肺炎になったと病院から連絡がありました。 すぐに処置をしていただいた結果、安定されました。 病院から危篤の連絡をいただいた時は、まさかと思いました。 すぐさまご親族やご友人の方に連絡し、1秒でも早くと思い病院に急ぎました。 W様は、私が病院に着いたと同時に、息を引き取られました。 まるで私を待っていたかのように。 亡くなる前日にW様と握手をした時に、一瞬だけ見せた笑顔は忘れられないものになりました。 葬儀は、当会が喪主となり、ご親族や施設職員の方にもお越しいただきました。 お寺様にもお経をあげていただき、かけがえのない葬儀となりました。 ご親族ご友人をはじめ施設職員・医療機関、各関係機関の皆様に 心より御礼申し上げます。 今後、お墓への納骨、遺品整理・病院や施設の利用料精算等、 亡くなられた後の手続きを、誠実にご支援させていただきます。お一人暮らし、80歳代の会員様。 毎月一回の病院受診の為、生活支援をご利用頂いています。 病院への送迎、診察内容や薬の確認はもちろん、足腰に不安があるため転倒に注意して支援しています。 ご本人は歩行時に杖を利用されていますが、少々ふらつきがあります。 病院までの注意箇所は、車の乗り降り、スロープの傾斜、エレベーターの隙間、舗装路のひび割れ、点字ブロックなど… 初任者介護研修で学んだボディメカニクス等を思い出し、ふらつきが出ないようしっかり支えゆっくりと院内へ。受付を済ませたら順番待ちです。 診察室では、 先生から「お変わりないですね。」 「調子は上等ですよ。」と声をかけて頂き 一安心。 会員様と一緒に喜びつつ、来月も変わらず良い状態を維持できるよう先生のご指導をメモします。 ご自宅に着いたら、病院・薬局での指導内容の確認。 必要があれば、ケアマネジャーやディサービスへ連絡。 翌月の受診日を再確認したら、その日の支援完了です。 いつも最後に「来月もよろしくね!」と声をかけて頂くので「こちらこそ、よろしくお願いします。」 と答え、無事完了と感じるのでした。 会員様一人ひとりが、 自分らしく過ごせるような支援を今後も続けていきたいと思います。Ⅿ様と初めてお会いしたのはある施設。『今後、どうしたらよいのかわからない・・・』 糖尿病の悪化から長年、人工透析を受けていましたが、今年になって脳梗塞を発症して言葉がうまく出なくなってしまった。と涙を浮かべながら話をされるM様。 結婚歴はなく、ご兄弟はご存命でしたが、ご兄弟も妻や夫の介護やご自身の病気と向き合われており、誰にも頼れない状態でした。 金銭管理のすべてをお願いされましたがご兄弟と話し合いの結果、まずは預り金を頂き、支援をスタートすることに致しました。 突然の入院、退院後には施設入所、自宅に戻ったのは入院から1か月半後。 冷蔵庫の中を綺麗にする私に『こんなことまで頼んでしまって・・・』と話すM様に 『どんなことでもできる限りの支援を行うのが、えにしの会です』とお伝えしました。 その後、電話やインターネットの解約の手続きを行う中、契約が2重になっており、料金を多く払っていたことや国や市の受けられる助成があったりと、少なくない金額が節約できました。 出会った頃は涙を浮かべられていたM様も『今週はお墓参りに行こう』と今では少しづつ笑顔が増えてきています。 「家族や親族がいても頼みづらいことや頼めないこともえにしの会になら頼める」そういう会にしていければと日々感じながら活動しています。今回は、えにしの会と契約頂いて3年目の会員様Aさん(90歳)について書かせて頂きます。 Aさんにはご長男、ご長女がいらっしゃいます。しかし、お二人とも他県在住の為、現在Aさんは物忘れの自覚症状がありやや不安な気持ちを抱えながら、独り暮らしをしてらっしゃいます。 Aさんとえにしの会の主な関わりは、身元保証と生活支援です。月に1度、内科、整形外科、脳神経内科の定期受診に同行し、その後、調剤薬局へ3医院の処方箋を纏めてお届けします。 その他、不定期で歯科受診、必要に応じて皮膚科受診に同行します。 Aさんを中心にケアマネジャー、民生委員、薬剤師、調剤薬局事務、デイサービス、えにしの会といったメンバー、それに加え、安否確認も兼ねて夕食の配食を利用し、町の徘徊ネットワークに登録し、民間の緊急安全サポートも利用し、多角的にサポートをしています。 更にAさんは社交的な方で地域のシニアクラブにも参加してらっしゃいます。 そういった他職種の連携でサポートしている為、Aさんのサービス担当者会議の際は、ちょっとした『女子会』の様な状態になります…。 そんなAさんよりつい先日連絡があり、「歯が痛いので、歯医者さんに予約を入れて欲しい。」との事でした。 そこで早速、えにしの会より歯科医院へ連絡を入れ、Aさんのデイサービスやシニアクラブの予定を踏まえ予約を取らせて頂きました。 その後、先ずご長女へ連絡をし、歯痛の様子や予約日時をお知らせしました。 それからファックスやメール、ライン等でAさんに関わる関係者に歯痛及び歯科受診予定日をお伝えし、情報共有させて頂きました。 予約当日、歯科医院へ同行し痛みの箇所、口腔ケアの状況等問診のサポートをし、歯科医より治療後状況を伺いました。 どうやら虫歯が悪化し、治療するなら日数がかなり掛かるとの事で、年齢的にも抜歯し義歯を作り直した方が良いだろうとの診断になりました。が、しかし、そこで問題になったのが整形外科より処方されて月に一度服用してらっしゃる骨粗鬆症の薬…。 その薬が抜歯の際、副作用がある為、服用を中止してから3ヶ月後でないと抜歯ができないと歯科医より説明を受けた。 早速、そのことを調剤薬局へお伝えし、調剤薬局より骨粗鬆症薬が処方されている整形外科へ連絡をいれて下さった結果、次回の処方より中止することになり、3ヶ月後に抜歯の段取りが整いました。 その旨を、ケアマネジャーにお伝えし、ケアマネジャーよりデイサービスと民生委員に伝えて頂き、ご長女へはえにしの会よりお伝えさせて頂きました。 いざという時に各関係機関が速やかに連携出来る関係作りも、高齢者を支援させて頂いている私達の大切な業務であると考えています。 Aさんに関わる各関係機関の皆様方の日頃の関わりに感謝の想いを込め、 今回ブログに書かせて頂きました。今回は会員様の入会の経緯やその後の支援について少しお話しさせて頂きます。 70代のご夫婦で、数年前からご主人は入院、奥様は自宅で生活されていました。奥様は介護サービスの利用もなく、買い物やご主人のお見舞いなどもお一人で行かれるなど傍から見ると元気な様子でした。 しかし、奥様は持病があり、また今までご主人と日常生活から役場の手続きに至るまで二人でやってきたものを、急に一人で担うことになったため、実際は周りから見るより体力・気力をすり減らす生活をされていました。 そのような生活の中で、急遽ご主人が手術をしないといけないことになり、今までの疲れも重なって奥様も短期間ではあったものの入院をする事態になりました。その時は近所の知人の方が入院中のお手伝いなどしてくれたこともあり何とか退院できたとのことです。 このような経験から、奥様は「自分が倒れた時に近所の方に迷惑をかけたくない、しかし頼る人がいない」という不安感や、「自分が倒れている際にご主人にも何かあった際にどうすればよいのか」という悩み、また日常からご主人を一人で支えているという精神的・肉体的な負担を軽くしたいという思いから、近くの福祉サービス事業所に相談し、そこからえにしの会を紹介され入会という流れになりました。 親戚関係は疎遠で、唯一連絡を取り合っている仲の良い従姉妹もいましたが、迷惑はかけたくないとの思いがあったとのことです。 入会後すぐにご主人の手術があり、長時間の手術になるため、奥様の精神的負担を少しでも軽減するため奥様のご依頼もあり一緒に手術の立会を行いました。また、ご主人の入院中の緊急連絡先にえにしの会を加え、奥様の体調がすぐれない時や夜間などはえにしの会にてご主人のサポートを行える体制を整えました。 このように、ご家族が近くにいる方でもご家族の方が気疲れなどから体調を崩される場合もあります。 我々えにしの会はお一人の方だけでなく、ご家族がいらっしゃる方に対しても協力して本人のサポートに加え、ご家族の方の負担が少しでも減るようなお手伝いもしております。千葉事業所は、平成28年の6月に開設し18カ月目に入りました。 徐々に会員様も増え、それに伴い相談件数も増えてきております。 これも信頼いただきご入会くださった会員様をはじめ、ご紹介くださる皆様のお力だと感じております。 今回は、千葉で入会された会員様のお話をさせてください。 その方は、お一人暮らしのなかで、お体の不調に対し不安を抱いて過ごされていました。 「もし、急に体調の変化があったら、どうしたらいいのか…」という不安で眠れなかったそうです。 私達はもちろん24時間での駆け付けをやっておりますが、どうしても時間や距離は発生してしまいます。 そこで、その方は有料老人ホームを選択され、私達が保証人と緊急連絡先になり、無事に希望されていた有料老人ホームと契約をされました。 体調の変化が怖いとのことでしたので、すぐに動きを始めました。 これまで30年以上住んでおられた賃貸住宅を引き払うためのサポートを開始し、家財の搬出・搬送、残置物の処分や電気やガス、水道などの手続きなど一連のサポートを行い、無事ホームへご入居されました。 しかし、ご入居当初は表情も硬く、緊張もされているように見受けられました。 様子を見てみようと思い、訪問させていただいたり、たまにお電話などで様子をお聞きしていたところ、2~3か月過ぎると雰囲気に変化が見られはじめ、表情も明るく見えました。 改めてお話を聞くと、その理由がわかりました。 安心して睡眠がとれるようになり、食事や入浴などの生活のリズムが整うことで「外出の意欲」が出てきたそうです。 生活環境が安定することで、好きなことをやりたいという意欲が生まれたようでした。 70歳を過ぎてスマートフォンを使うことに挑戦され、趣味のために電車やバスなども使って外出も頻繁にされているお話もお聞きし、日中を充実して過ごされていると感じました。 まだまだ、体調の不安はあるようですが、日中を元気に過ごされ、夜間は安心して横になれる場所があるというのは、本当にその方にとって重要なサポートだったと再認識いたしました。 環境を提供いただいているホームの職員の方々には頭が下がる思いではありますが、皆様のおかげで意欲を取り戻していただけて本当に嬉しく思うと同時に、そのためのサポートができる私達の仕事にも改めてやりがいを感じています。 まだまだお元気で活動的な会員様です。存在を感じていただけるくらいの距離感を保ちながら、サポートしていきたいと思います。 高齢者施設へ入居の際や病院へ入院時などの身元保証人・緊急連絡先のお引き受けをしております。お気軽にご相談ください。 まだまだ聞き慣れない私たちのサポートではありますが、近年の家族関係や親族関係の変化の中で、要となる大事な仕事をさせて頂いております。 今後とも精一杯サポートしてまいりますので、ご理解ご協力のほどお願い致します。10月5日木曜日 夜中1時過ぎ横浜市瀬谷区の老人ホームにお住まいの会員のA様の施設よりA様が緊急搬送されましたので、来てもらえませんか? と連絡を受けました。 救急搬送された病院に駆けつけたところ、A様は、意識はしっかりしていましたが身体の不調を訴えており、さらに背中や腰に痛みがありました。 病院での検査の結果、尿路感染の疑いがあるものの命に別状なく念のために薬を3日分出してもらい、その後施設に戻ることになりました。 施設の嘱託医は2、3日前からA様に発熱がみられ、その日血中酸素濃度も低くなったことから、もしものことを考え救急車を呼んだとの判断でした。 A様には、ご家族がいらっしゃらないこともあってえにしの会が緊急駆けつけの対応を行いました。 大事に至らず安心しました。 次の日、A様が住んでいる施設に訪問したところ、お元気に過ごされていてその後は、食欲もでてきて施設での生活を楽しんでいます。 会員様にもしもの事があれば、24時間体制で対応しております。現在、東京中央区で居宅CMと「えにしの会」が中心にご支援をしているお一人暮らしの会員様がいらしゃいます。 ご支援の経緯は昨年の夏に病院のMSWから「現在入院中の方で近々退院される方がいます。退院後は施設入所を検討しており、入所には身元保証人が必要となる為に面会してほしい」との連絡を頂きました。 早速、退院に向けて関係各所と打ち合わせを行ったところ、ご本人様から「退院後もご自宅での生活を続けてたい」との強い要望がありました。 この方は、ご自宅にて熱中症となり緊急入院されました。脱水症状や尿路感染症もありました。 現在は落ち着き退院の予定となりましたが、要介護3の現状を考慮し、また再発の恐れも有りますのでドクターからは独居活は難しいとのお話しでした。 その後、ご本人様が施設入所に納得されないままの状況が続きましたので、何とかご本様の希望を叶える為に、CMと相談をし下記の条件で、退院後にご自宅で生活する許可を病院関係者より承諾を頂きました。 ・ご自宅を安全に過ごせるように、改修工事をする。 ・介護保険、介護保険外のサービスをフルに活用する。(以前は拒否をされていた) ・定期訪問を日に数回行い、水分補給・服用などをチェックする。 ・定期健診を必ず受診する。(えにしの会にて付き添い) ・介護保険で適用されない事については、「えにしの会」が契約の中で責任を持ってご支援する。 今回は担当ケアマネージャーの多大な協力を頂き、ご本様の意思を叶える事が出来ました。 これからも、各関係者と協力して会員様の意思を尊重し「ご家族の代わり」となってご支援させて頂きます。 *東京都中央区居宅事業所のケアマネージャー様より下記のコメントを頂戴致しました。 えにしの会の方とは、担当のご利用者様を通じて関わらせて頂いています。 ご利用者様の目線や立場を考えて意見を伝えて下さり、家族のように大切に思って頂いているのを感じます。 連絡事項などもこまめに報告を下さり、仕事面においても連携が取りやすく、日々助けられています。 いつもご利用者様、各関係者の方にも丁寧な対応ありがとうございます。N様と初めてお会いしたのは、昨年10月初旬リハビリで定評のあるR病院のMSWからのご相談で入院中の病院を訪ねた時でした。 8月上旬に胸部の苦しさから行きつけの病院へ駆け込み、その診察後、救急車で都内の大学病院へ移送、8時間に及ぶ大手術を受け、生死を彷徨う状況が続き、ご本人は死を覚悟されたそうです。 出会いは、そのような状況の2ヶ月余りしかたっていない時です。 40代後半の100キロはありそうなふっくらした童顔の、まだ歩行がぎこちない状態のN様でした。 それからの3ヶ月、ご両親を亡くされた一人っ子のN様、お身内はお母様の御兄弟の80歳を超えた伯母様のお二人。この期間、住まい探し、各契約、部屋の片付け、引っ越し、役所手続き、付き添い、ご挨拶等毎日のようにN様と二人での行動をご一緒することになりました。 そして、相談員としてこのお仕事に携わることに感激、感謝し、人生を噛みしめる日々を過ごさせて頂きました。 住まい探しの時、引っ越しの時、新居入所の時、各契約の時、移動中の時、退院の時など、上げればきりがありませんが、その時々のN様の人に対する、真摯な態度・心からの感謝の気持ち・思いやりに接し、「人って良いなあ」、とこころから感じることが出来、自然と笑顔になり又思わず涙ぐむときもありました。 驚異の回復で、今年1月に職場に復帰したN様、難病をお持ちの彼を、弟のような気持でサポートさせて頂いています。「人って良いなあ」人生に乾杯!