一般社団法人えにしの会は、おかげさまで設立10周年を迎えることとなりました。これもひとえに会員様、関係各所のスタッフ皆様のご支援あってのものであり、心より感謝申し上げます。

   約20年続けている訪問リハビリ事業の患者様より『保証人がいないので、困っている。緊急の連絡先がいない。』との声が有り、これからは法人が保証人を請け負う社会になると確信し、えにしの会を設立する決意をしました。設立当初は、身元保証事業そのものが世の中に浸透していなかった為になかなか信用してもら得ず、宗教団体と間違えられることもございましたが、地道に役所・社会福祉協議会・地域包括などの行政機関を中心に足を運び、そこからご相談頂いた案件を誠実に対応する毎日が続きました。

   そういう状況下で私共の活動がNHKや新聞などのメディアに取り上げられたことから少しずつ問い合わせが増え、会員様に何かあった際は24時間365日体制で緊急駆け付けを行い、スタッフの仕事に対する情熱と誠実な姿勢が評価され、徐々に弊会へのご相談が増えて信頼を築き上げていく事が出来ました。

   これまでの10年間は、良いことばかりではなく、苦い思い出もございます。特に日本ライフ協会の預託金流用問題は社会問題にもなり、弊会で業務を引き継ぐことが出来なかった悔しさも未だ残っています。ただ日本ライフ協会の問題から業界全体に預託金の保全強化、事業の健全性や透明性などコンプライアンス対策に繋がっていることは確かであります。二度とこのような事態が起こらぬよう健全な経営を継続し続ける責任が私共にはあります。

   えにしの会は、現在1,600名以上の会員様（契約数2,500件以上）とご契約に至っております。
おかげさまで毎月50名程の方々が弊会に入会していただいており、生活保護の方も事業所の会員数に応じて対応をしています。また最近は、40代50代のシングルの方々からのお問い合わせが増えて来た事もあり、シングルプランをご用意しましたので、詳細につきましてはホームページ内の動画を見ていただけたらと思います。

   現在、コロナウィルスの影響により世界は未曽有の危機に直面しております。
弊会においては、今の組織体制を強化する為に人材の増員及び育成に力を入れており、会員様に寄り添った支援を提供し続けることが大切だと実感しております。また私共のミッションでもあります「将来に亘って安心して生活していく為の社会創りをサポートする」ことを念頭にサステナブルな社会創りに寄与していきたいと存じます。そして今後も次の10年に向かって飛躍し続けていきたいと存じます。
今後も皆様のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 

令和5年1月20日
一般社団法人えにしの会　代表理事　川鍋土王