サポート・支援事例

2024/10/01
遺された家族の暮らしとサポート
お母様と親子二人でご入会され、施設で暮らされていたT様。お母様がご逝去され、T様は施設を出て自宅へ戻り生活を続けることになりました。

はじめは「身内も無く自分1人の生活だし、施設も出たのでもうえにしの会を辞めようと思っている」と話されていたT様ですが、ご退去の支援やお預かり品の返却など、今まで以上に関わる機会が増える中で、えにしの会を必要と感じていただけるようになりました。

ご自宅へ戻る数日前、えにしの会でお預かりしていた品々を受け取るため来所されたT様。お母様の大切にされていたコレクション品や思い出等をお話され、その日はご帰宅されました。

それから1週間後。無事に施設退去も済んだT様よりお電話をいただきました。

「引越にあたってえにしの会には大変お世話になりました。一度はえにしの会を辞めようと思いましたが、母の件で大変良くしていただき、また、自身の病気のこともあり、やはり不安がこみ上げてきました。

よければこれからも、えにしの会にお世話になりたいのですがよろしいでしょうか?」

聞けば、ご自身の病気に関係し入院や施設への再入所の可能性が浮上してきたとのこと。

「もちろん、これからもサポートさせて下さい」

T様は、安心した様子で電話を切られました。

死は誰にでも平等にやってきます。そして、遺されたご家族はその後の生活が続きます。

お元気な間も、大切な家族が亡くなった後も、関わる方の生活に寄り添える支援をこれからも心掛けていきます。