2025/04/30
自由に生きるためのお手伝い
通院や買い物のお付き添いなど、月に何度も生活支援をご利用下さるA様。
「えにしの会に手伝ってもらわないと私は生きていけないからね」 と今ではえにしの会にご逝去後の対応までお任せ下さっていますが、 決して順調にご関係が始まったわけではありませんでした。
施設への入居をきっかけにご入会されたA様は私がえにしの会に入社して最初の会員様となりました。
当時はコロナ渦であったため、外出が許されたのは月に1回の通院時。
お顔を合わせて会話ができたのもこのタイミングのみ。
コミュニケーションを図ることも難しい状態でした。
施設入居から半年ほどが経過したある日、施設より一本の電話が。
「A様が自宅に帰ると騒いでいる」 慌てて施設に駆け付けて説得を行うも 「あんたも私をここに閉じ込めるのか。もう解約だ!」と私を押しのけ、 ご自身で手配された介護タクシーに乗って自宅に向かわれてしまいました。
外出が出来ない、友人と面会もできない、持病に伴う食事制限などが重なり施設に対する不満が大爆発してしまったのです。
その後は施設から運んだ家具などの設置、ケアマネージャーの手配、車椅子でも生活できるよう生活空間のリフォーム、今後の通院予約などを対応する中で少しずつえにしの会への信頼を寄せて下さったA様。
施設を飛び出したことも今では笑い話として会話に出てきます。
リハビリも頑張られ、自宅内では手すりに掴まって歩けるようにもなりました。
通院やスーパーへのお買い物も楽しみにして下さっています。