2025/09/04
ご家族とのご縁を大切に
末期の癌に加えて持病もあった70代男性会員のY様。
入院中の病院から施設入居をされるにあたり、えにしの会にご相談いただきました。
諸事情からご家族がY様と顔を合わせるのは困難との理由で、えにしの会が施設入居にあたっての身元保証人となり、退院から入居までをサポート。
入居後も、日用品の購入代行や通院の付添での関わりの中で、お仕事のことやご家族のことを楽しそうにお話しくださいました。
「今度はご飯でも食べに行こうか」「ご体調が落ち着いたら行きましょうか」そんなやり取りをして間もなく、癌の進行からか、呼吸苦の訴えも強くなり酸素吸入を開始。
お会いするたびに「家族と会いたい」と仰られていたため、Y様の娘様にもご状況を報告していました。
さらにご病気が進行する中で、ご本人の強い希望があり、訪問診療医に相談をしながらホスピス型の施設への転居を支援。
ほぼ時を同じくしてY様の奥様がご逝去されたことも分かりました。
その事実をお伝えして、約1週間後、Y様もご逝去。ただし、前日には娘様が面会に来られ、最期にご希望が叶ったのだと思います。
ご葬儀はえにしの会で済ませ、御遺骨の一部は娘様にお渡ししました。
支援員として関わり、気さくに話しかけてくださるY様には楽しませていただきました。
また、「私にとっては良い父親だったんです」という娘様のお言葉を聞けて第三者ながら嬉しかったです。
「家族には身の回りのことをと頼めそうにない」「家族だけど事情があって支援することができない」。
そんなお悩みにお応えし、ご家族の関係を繋ぐことも、えにしの会の役割だと考えています。
是非、お気軽にご相談ください。