サポート・支援事例

2026/01/25
「寄り添う」ということ
M様と初めてお会いして6年が過ぎました。

最初の頃は事あるごとに強い口調で声を荒げることが多かったM様。

中学生の頃に病気になりその後なかなか思うように学校に通えなかったこと、仕事が続かなかったこと、病気のために結婚ができなかったこと、いろんな人に心を傷つけられてこられた過去があると、ケアマネジャーからお聞きしました。

どうしたらMさんと信頼関係を築けるか?

信頼関係なくして良い支援は難しいものです。

M様はいくつも病気を抱えておられるため、おのずと受診付添いなどの支援が入ります。

周りの関心を集めるために付添い中も意識的にけいれん発作を起こしたり、大声で叫び周りを混乱させるなどが頻繁にありました。

希死念慮があるとの理由で施設から強制退去勧告、その度転居を余儀なくされまたその繰り返し・・・。

3ヶ月ともたず入院されるなど、施設での生活も不安定なものでした。

ご本人との信頼関係を築く前に、関係各所もっとM様のためにできることがあるのではないか。

ケアマネをはじめ、訪問看護や施設スタッフ、PTや主治医とも密に連携を取り、必要であればご本人を交えランチを共にするなど、本当の意味での支援者一丸となりM様の心の安定について模索しました。

「ずっとサポートするからと言われても、すぐにみんな離れていったの。」

ある日の付添いの待ち時間にぽつりとこぼれた言葉。

そのあとに、「でもえにしの会は、私の最期までみてくれると安心しました。

やっと安心できました!皆さんで支えてくれてありがとう。」とM様らしい笑顔で仰いました。

今ではご入院されることもなく、お会いすれば昔の辛かったことを笑い話にできるほどお元気になられました。

その方のお気持ちを完全に理解することは難しいと感じます。

だから私は心に寄り添いたいといつも思います。

心で心に寄り添うことを支援を通じて学び、これからも成長していきたいです。