えにしの会では会員様のご逝去後に、ご希望のお葬式を行うためのお手伝いもさせていただいております。
最近ではとある会員様が、以前に通われていた教会でのお葬式をしたいとのご希望があり、
そのお手伝いをさせていただきました。
体調が芳しくなく時間もあまり無い中でしたが、教会の牧師さんと連絡をとり、費用面の確認や、
ご親族、葬儀会社との連携等のサポートをさせていただきました。
今となってはご本人様に直接聞くことは叶いませんが、葬儀に参列されたご親族やご友人の皆様の表情やお話の内容から、
少しでもご希望に寄り添ったご葬儀ができたのではないかと感じております。
今後とも会員様のご希望に寄り添っていけるよう、日々のコミュニケーションを
大事にしていきたいと感じたご支援でした。
12月中旬の、とある日の夕方。
事業所にI様がご入居中の施設からお電話が入りました。

「今から緊急搬送になります、救急車を呼びましたので対応をお願いします」

連絡を受けてから約1時間後、施設に着くとそこにはまだ救急車の姿が!
中には、担架に乗せられ呼吸器を付けて苦しそうなI様の姿がありました。
コロナ禍の影響で、中々病院が決まりません。

それから病院が決まるまで約30分、搬送に更に30分。呼吸が辛そうなI様と一緒に、
病院へ向かいました。

I様は言葉は上手く発せられないながらも、こちらの呼びかけに時折頷く様子もありました。
病院での対応が終わり、帰り際にI様のご様子をお伺いできました。

「頑張りましょうね」

I様は小さく頷いたように見えました。

それから1週間後、病院で懸命の治療を続けましたが、I様はご逝去されました。
コロナ禍で面会もできず、あれ以来お会いすることはできませんでしたが、
あの日救急車で搬送される最中の不安を、少しでも取り除けたのだろうかと考えます。

会員様の生活に寄り添う支援を、これからも心がけていきたいと思います。
I様と初めてお会いしたのは半年ほど前です。 奥様の後押しもありご夫婦で契約していただきましたが、契約後もお電話すると、手伝ってもらうことはないから来なくて大丈夫との一点張りでした。  奥様にご協力いただき、ご自宅に顔を出し、コミュニケーションを取るうちに 今の生活のこと、不安なこと、できなくなったことお話してくださるように。  「書類の管理をしたいけどできなくなってきた」 本当はご自分で行いたいとのことでしたので、 今では私がお手伝いさせていただく形でI様に管理していただいています。  物忘れがありなかなか名前が覚えられないとのことでしたが、 今では笑顔で名前を呼んでくださります。 「あなたがきてくれると家がパッと明るくなるよ。いつもありがとう。」 そう言っていただいた時は、 少しでも支えになれているのかな、本当によかったと思いました。 これからもお二人とも笑顔で生活していただけるよう支えていきたいと思います。病院のソーシャルワーカーからえにしの会へ「入院中の患者様が、退院後の生活に不安があるのでサポートできるか聞きたい」とご相談がございました。 詳しい内容はご本人から話したいとの事で、後日病院で面談を行うことに。   面談日、不安気な表情を浮かべて面会室に来たS様は、日々の生活や終活へ向けての不安をたくさんお話くださいました。 退院後の一人での生活が不安。ご主人様とお子様方を先に亡くされ、施設に入る際の保証人も誰もいない。納骨先のお寺との手続き。ご主人様の相続手続き。など   私たちが終身に亘って保証人を法人でお引き受けできることや、お寺との話合いや相続に関してもサポートできることをお伝えし、ご入会いただきました。   まずは、退院後の生活について。 施設を検討されていましたが、S様は思い出が詰まった家で生活を続けることを理想とされていた為、ケアマネージャーと相談し、ヘルパーを利用することにより、家で生活できる環境を整えました。   次にお寺に関して。 ご主人様とお子様方の永代供養の手続きが済んでいなかった為、住職さんと直接お話の場を設けていただき、私たちが同席のもと、S様の望む形で手続きをすることができました。   相続に関しては、法定相続人20名以上に遺産分割がされる形で進んでおりましたが、S様がご主人様の作成した遺言公正証書を持っていた為、相続に関わっていた弁護士に相談し、遺言公正証書の内容の通り、S様お一人に相続されることになりました。   今は、お悩みも解決され、ご自宅で快適に生活をされております。 月に一度の病院受診同行の際は、とてもにこやかに普段の生活のお話をしてくださっております。   「安心した。あなた達に頼んでよかった。本当に助かった。ありがとう。」 お会いする度に、S様が私たちへかけてくださる言葉です。
ご自分の終末期はどうのように迎えるのか?というテーマについて、皆さん考えられたことはありますか?

自宅、病院、それとも老人ホーム?その時の環境で場所を選ぶというのはなかなか想像しにくいですよね?

横浜事業所の会員様で末期ガンの方がいらっしゃいました。
身寄りが遠方にお住まいの方で、どうしても最期を自宅で過ごしたいという強い意志のある会員様でした。
本来なら、ホスピスも選択肢にありましたが、その会員様の意志を尊重するために、その会員様を取り巻く
あらゆるサービスを活用して協力し合いました。

24時間体制で自宅でヘルパーや訪問看護が最期まで支えていく体制づくりをしました。
自宅で最期を迎えることは、医療的にも万全なケアができる訳ではありませんが、会員様を最後まで支えて
いくことが出来たことは、本当に良かったと感じています。

これからも、気持ちに寄り添う支援に取り組んでまいります。
A様と最初にお目にかかったとき、A様はとても大きな、そして漠然とした不安を抱えられておられました。 A様はお一人暮らしで頼れる親族がおらず 「自分に万が一の時があった時にどうなるのか?」 それが気がかりでずっと不安を抱えておられたとの事でした。   「A様が一番不安に思われていることはなんですか?」 とお伺いした時のお答えが「葬儀をやってくれる人がいない」と言う事でした。 A様が望むお葬儀の形をお伺いし、それに必要な契約、手続きなどを説明。   そこからは「他にご不安な点はございませんか?」と、じっくりお話をお伺いし一つずつ ご不安に思われている項目に対する「えにしの会が出来ること」をご説明させて頂きました。   今まで漠然と感じていた不安に対して、一つ一つ具体的に解決する方法をご説明させて頂くうちに A様のご不安はいつの間にか無くなったご様子でした。   ご入会頂いた後、A様からは 「えにしの会へ入会して不安がなくなり安心した。本当に良かった。」 と仰って頂きました。   これからの生活においてA様が不安を覚えられることがあるかも知れません。 その際もA様に寄り添い、不安な気持ち安心に変えられる支援を提供して行きたいと思います。 
他県にお住まいであったり、近くにお住まいであっても支援できないご事情のあるご親族様方に代わって、
病院受診やお買い物など支援させていただくことがあります。

昨今のコロナ禍で他県からのお見舞いが叶わず、病床の会員様を心配されていたり、
病状の変化に困惑されるご親族様…

そのような状況で、ご親族様への電話やメールでのご報告も大切な支援であると感じています。
病状の詳しい説明を求めていらっしゃる場合は、再度病院へお尋ねしてご報告したり、支援時に
お会いした会員様のご様子をお伝えすることで少し安心していただけることもありました。

また、会員様を会員様支えてくださっている医療関係・福祉関係の方々、民生委員やご近所の方々などとの
連携により、会員様を取り巻く環境の改善が見いだせるケースもあり、そういった関係者の皆様とご親族様とを
繋ぐ支援の重要性も感じています。

もし自分がご家族だったら…と思いを馳せながら、ご親族様方の”本当は近くで見守りたい”
お気持ちに少しでもお応えしたいと思っております。
 
去年の末頃、新しくとある方の支援をさせて頂く事になりました。
初めてお会いしたのは、施設へお引っ越しをされるとの事で、自宅の荷物の整理や
持ち出しの支援でした。

その後も病院受診の付き添い等で何度か支援をさせて頂いていました。
支援の回数が増える度に会話も増え、昔タクシーの運転手をしていた事を教えて頂きました。

買い物や病院までの付き添い中に、
「ここの道を通るのは懐かしい」「この道のこの時間は混むからあっちを通った方がいい。」
など長年タクシー運転手をしてきたからこそ分かる事等を教えて頂きました。

私達も多くの会員の方々の支援をさせて頂いており、毎日車を利用して移動しています。
その為、この方からのお話はとても貴重で学ばせて頂く事が出来ました。

今回支援させて頂いた方に限らず、普段から対応させて頂く会員様は目上の方ばかりなので、
自分が知らない様な事や貴重な話を聞かせて下さいます。

仕事をしながら多くの人と会話したり触れ合う中で、勉強させて頂く事が多く
日々感謝しなければと改めて思いました。

今後も感謝の気持ちを持ち、皆さんにしっかり寄り添って支援をさせて頂こうと改めて思います。
 
もともとはご夫婦での会員様で別々の施設に入居されていました。
ご夫婦より二人で一緒に生活できる施設を探してほしいとのご希望あり。
ケアマネ、施設相談員と協力しご希望の施設を探すこととなる。
候補の施設が見つかり施設見学の付き添い。
当日中に仮申し込みを行い、その施設へ入居することを決断される。
 
引越しのお手伝いを行い、無事に入居完了。
希望通りご夫婦での生活が再スタート。
 
入居後は病院受診の付き添いや定期的な面会でサポートを行う。
 
ある日、ご主人様が体調を崩し緊急入院。
M様と病院へ駆けつけるもそのままお亡くなりになられる。
 
葬儀を行いM様ご夫婦の納骨堂があるお寺へM様と一緒にご主人様を納骨。
定期的にM様とお寺へお参りに行き、そのたびに元気だったころのご主人様の話をしてくださいます。
 
M様にはご主人様の分も長生きしてほしいと思います。
私がM様(60歳・女性)とお会いするのは、いつも手術の立ち会いの時です。   M様は20代の頃に糖尿病と診断を受けていましたが、放置していたそうです。 気付いた時には手遅れで糖尿病の様々な合併症を発症していました。   ある日、いつものように透析へと、ご主人の送迎で向かわれたM様でしたが、定時が過ぎてもご主人のお迎えはなかったそうです。 すでにご主人は自宅で倒れて帰らぬ人となっていました。   M様は子供、頼る親戚が近県にいらっしゃらないことから弊会に入会されました。   M様は、お笑い好きでユーモアセンス抜群な、年下の私が言うのも変ですが、とても可愛らしい女性です。 お会いする時は必ず一言メッセージがプリントされたTシャツをお召しになっており、シュールな笑いを提供して下さいます。 正直なところ、お会いするまでは、病気に対するマイナスイメージが強く、勝手に物静かで暗い人をイメージしてしまっていました。   ご主人との突然の別れでの環境の変化、透析で疲れた日、幻肢痛・狭心症の発作で眠れない日も多いはずですが、お会いする際はいつも明るく、必ず労いの言葉を掛けて下さいます。手術の日は、不安と緊張でいっぱいのはずですが、私を気遣って下さいます。   先日立ち会った手術は、心臓のカテーテル治療でした。狭くなった血管をバルーンで拡張する手術でしたが、糖尿病のM様にとっては、命の危険もある大きな手術ということでした。   当日も私に、「忙しいところごめんね。お昼ごはん食べて来た?」と労いの言葉を掛けて下さるM様。 カテーテル検査は何度か受けているそうですが、今回の手術は事前にリスクが大きいことを主治医から説明を受けており、私も事前にM様、M様のお兄様から何度か相談を頂いており、とても不安が大きい様子でした。   手術は何とか無事に終えることができました。局所麻酔で行われたそうですが、「手術中に主人の呼ぶ声が聞こえてね、もう頑張らなくてもいいんだよと言われている気がしたの」 と話してくれました。 その言葉に私はどう声を掛けて良いか正解が分からず、ただ傾聴していました。   退院日もご支援させていただきましたが、後ろ向きになったのはその日だけで、M様は前を向いていました。 「私、愚痴とか聞いてくれる話し相手が欲しいの。」 「話し相手なら私がいくらでもなりますよ」と返事をすると 新しい出逢いが欲しいなぁと冗談交じりでおっしゃっていました。   ご縁でM様と出会いましたが、M様の支援では、いつも自分自身の在り方を見つめ返す機会を頂いているようです。   M様に「ありがとうございました」とおっしゃって頂きますが、こちらがいつもありがとうございますという気持ちでいっぱいです。   コロナ渦ということもあり、簡単にはお会いできませんが、これからもM様にとって少しでも心の拠り所となれるような支援を志したいと思いました。