サポート・支援事例

2019/03/29
親子でご入会いただいた会員様
 お母様は80代の方、息子様60代(H様)、親子二人で生活されていましたが、H様の病状悪化、お母様も持病がおありだった事もあり、昨年秋に緊急入院をされました。

 お母様を第一に考えるあまり、ご自身の事を後回しにされていたH様は、余命がそう長くないと告げられる程の病状でした。

 そんなご自身の状態を受け止められ、今後の事を案じ、お母様と共にえにしの会に入会いただく事となりました。

 H様はお母様の生活を最前に考えておられ、お母様の施設探しを先行して欲しいと希望。お二人のご意向を確認しながら、MSWのご協力のもと、施設探し、見学の付添い、施設が決まると入居の付添いや手続き等支援させていただきました。

 その後もご自宅の退去手続きや家財処分、住所変更やご親族への連絡等々、ご意向を確認しながら対応。他、お母様のお元気な様子をその都度ご報告する事で、H様も安心され、時折見せる笑顔に私も元気づけられていたものです。また帰り際には、「運転には十分気をつけて下さいね」とお気遣いいただく等、優しいお人柄にも癒されておりました。

 色々な事が進む中、H様の容態が徐々に悪化。声かけに反応も乏しくなり、先月下旬、
 60代半ばという若さで天国に召されてしまいました。

 夜間に息を引き取られ、かけつけは、えにしの会で対応。翌朝には湯灌、エンゼルケアと看護師の皆様が丁寧に対応して下さっており、お母様を病院へとお連れしました。病室には心休まる音楽も流れており、 病院の温かいご配慮に、悲しみの中にも感謝の気持ちでいっぱいになったのを覚えています。

 ご親族の方々とも連絡がとれ、遠方ながらも夕方には葬儀場へ駆けつけて下さいました。
 翌朝、施設にお母様をお迎えに行き、火葬、拾骨と付き添わせていただきました。

 長時間であった為、お母様の体調にお変わりが無いか気を配っておりましたが、お母様の悲しみは計り知れなく、泣き崩れる場面が幾度とありました。

 ご親族の気遣いやお声かけもあり、ご高齢ながらも最後までしっかりとH様をお見送りされた姿には、胸を強く打たれるものがありました。

 ただただそっと寄り添う事しか出来ませんでしたが、お母様に付添い、先日納骨も無事に終える事ができました。

 今後もH様の代わりとなり、関係者の方々と連携を図りながら、お母様が安心して心穏やかにお過ごしいただけるよう、色々な面でサポートできればと思っております。

 H様も天国で穏やかに過ごされますようお祈り致します。