サポート・支援事例

2015/09/18
緩和ケア病棟に移られた会員様
その方はお子様はいらっしゃらずご主人に先立たれて一人で暮らしをしておりました。

ある日、自宅で倒れられて救急病院に搬送され入院。
その後、病状は落ち着きましたが他の病院受診が必要になり、付き添う人がいないという相談が病院のSW、地域包括支援センターの方から連絡を頂きました。

急遽、本人様と面談し、契約。
早速、翌日受診同行をさせて頂きました。

受診結果は末期がんということで、SWの方と検討した結果、緩和ケア病院への転院が望ましいだろうという結論になりました。

ご本人は自宅に帰りたいとの希望でしたが担当医の方からご本人にお伝えいただいたのですが、ご本人は辛かったろうと思います。

その間一進一退の状況が続いていましたが、SWをはじめ看護師さんたちの優しい心に触れまたご本人も覚悟されて心が落ち着き症状の方も落ち着いてきて、食べられなかった食事も少しづつ採れるようになって表情も明るくなってきました。

転院予定の病院の緩和ケア病棟は空きが無くて、いったん一般病棟に入って頂くことになりましたが、その際の身元保証をはじめ転院の各種手続きもさせて頂きました。

訪問させて頂いてお話を伺うたびに「えにしの会さんが何でもやってくれて本当にありがたい。死んだ後の事も何も心配する事は無い」とおっしゃっておられました。

現在は、緩和ケア病棟に移られて、素敵なお部屋や優しく接して下さる担当医、看護師の方を大変気に入っておられて、末期がんを抱えながらも明るい表情で好きなスポーツ番組を見ながら毎日を暮されています。

今後も関係者の方々としっかり協力しながら、少しでもご本人の生活が豊かになるような支援を考えて、最後までご本人とともに歩んでいきたいと思います。